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戦場のメリークリスマスの曲の意味を解説!アレンジ&カバーも紹介!

『戦場のメリークリスマス』は日本の代表的なクリスマスソングで、日本人なら誰もが一度は耳にしたことのある曲ではないでしょうか。

切なくもどこか緊張感が漂う世界観を表現している『戦場のメリークリスマス』は、作曲家坂本龍一さんの凄さを実感します。

ちび音
ちび音
インストロメンタル(歌のない曲)で、ここまで有名な曲も珍しいですよね♪

今回は『戦場のメリークリスマス』の曲の意味を解説していきます。

また『戦場のメリークリスマス』は多くのアーティストにアレンジやカバーをされていて、サンプリングの素材として使われることも多いのですが、その中からオススメをいくつか紹介します。

それでは、『戦場のメリークリスマス』について見ていきましょう。

戦場のメリークリスマスの曲の意味を解説!

『戦場のメリークリスマス』として知られているこの曲の正しい曲名は『Merry Christmas Mr. Lawrence』で、1983年公開の映画「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲ともいえます。

作曲分析からの解説

作曲分析からの解説

『戦場のメリークリスマス』に対しての世界の評価は

“オリエンタルなメロディー”+“近代西洋音楽の和声”=“東洋と西洋の高次な結晶”

と評されていました。

この”オリエンタルなメロディー”はペンタトニック(5音階)の「四七抜き音階」で作られています。

四七抜き音階は4度(ファ)と7度(シ)を抜いた音階のことで、主に日本の唱歌・民謡・演歌に取り入れられている音階。

日本風のメロディやオリエンタルな雰囲気を作り出す音階です。

“近代西洋音楽の和声”というのは、いわゆる王道のコード進行を使っているってことからだと思われます。

『戦場のメリークリスマス』のコード進行は

4度 ⇛ 5度 ⇛ 6度(3度) ⇛ 3度(6度)

という形が多く、これは典型的な偽終止への進行パターンです。

例えばキーがCの場合

F ⇛ G ⇛ Am ⇛ Em

というコード進行になります。

ちび音
ちび音
ポップスなど西洋音楽、っていうかJPOPでも普通に使われるコード進行

このことから、東洋(メロディ)と西洋(コード進行)の融合という評価や解釈が多かったようですね。

しかし、作曲をした坂本龍一は、

「東でも西でもない、西洋人も東洋人も同様に感じることができる、あるオリエンタルな空想の場所で、古代であり、現代であり、つまり時間的にもどこでもありうる場所」

とコメントしていて、単純な東洋と西洋の融合という考え方を否定しているんです。

ちなみに他の人の分析結果では、『戦場のメリークリスマス』は「複調」であるとしています。

これは前述した「四七抜き音階」で抜くはずの4度(ファ)や7度(シ)を、曲中に散りばめて入れ込んでいることからだと思われます。

ちび音
ちび音
複調とは、曲の中で同じタイミングで2つの調(キー)が出てくること♪

映画音楽からの解説

映画音楽からの解説

最初のイントロは雪が静かに降り出している。

そしてメロディラインに入ると、雪がつもりそこを軍人がひたすら歩いていく。

次第に雪は激しさを増し、最後には軍人は遠ざかって視界から消えていく。

そのような情景を思い描いて作られたそうです。

ちび音
ちび音
終盤曲が激しくなるのは、雪が激しく降っている情景を描いているから。

切なさと緊張感のあるこの曲は、雪模様とその中を哀愁を漂わせて歩いていく軍人の様を描いているんですね。

ちなみに『戦場のメリークリスマス』は映画音楽ではありますが、坂本龍一は映画のタイトルだけ聞いて先に曲を作ってしまったんだとか。

映画では雪が降るシーンは全くなかったんです。

それでも日本だけでなく世界的に人気が出たのは、高い芸術性とシンプルで覚えやすいメロディが共存していたからだと思います。

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戦場のメリークリスマスの曲のアレンジ&カバー

戦場のメリークリスマスの曲のアレンジ&カバー

『戦場のメリークリスマス』はこれまで多くのアレンジやカバー、はたまたサンプリングまでされています。

また坂本龍一自身もピアノソロ、オーケストラ、トリオ(ピアノ、バイオリン、チェロ)などのアレンジも。

ちび音
ちび音
坂本龍一のピアノソロが一番有名かもですね。

そんな『戦場のメリークリスマス』の数あるアレンジ、カバー、サンプリングの中からオススメを3曲紹介します。

宇多田ヒカルMerry Christmas Mr. Lawrence – FYI

2009年に宇多田ヒカルさんがカバーした『Merry Christmas Mr.Lawrence – FYI』。

全般が英語の歌詞で宇多田ヒカルさんの世界観が入ったPOPソングですね。

ちび音
ちび音
JPOPのカバーの中では一番良いかなぁ

Sarah Brightman「Forbidden Colours」

2014年に世界的オペラ歌手サラ・ブライトマンがカバー。

一番オリジナルの世界観と同じベクトルでカバーされた感じがします。

ちび音
ちび音
サラ・ブライトマンの歌の透明感は「戦メリ」にピッタリですね♪

Chris Brown「Roses Turn Blue」

2015年に世界的に人気のR&Bシンガーのクリス・ブラウンがカバー。

『戦場のメリークリスマス』のカバーはHiphopやR&Bやnu Jazzなどブラックミュージックやクラブ系ミュージックの分野でも結構カバーされてたり、サンプリングされてたりします。

ちび音
ちび音
日本のヒップホップの中でもサンプリングされてる曲があります。

その中でもChris Brownの「Roses Turn Blue」は、かなりセンス良いなって感じました。

最後に

『戦場のメリークリスマス』について見ていきました。

『戦場のメリークリスマス』は西洋でも東洋でもない形にとらわれない、場所も時間もどこにでもありえる場所を描いています。

意味は色々な解釈は出来ると思いますが、根底はここではないどこかを描いているのかなと。

また『戦場のメリークリスマス』のアレンジやカバーは本当にたくさんあって、その中でも良いカバーと思える曲を紹介しました。

坂本龍一自身のアレンジも結構あるので、クリスマスシーズンにしっとり聴き入るのも良いと思いますよ♪